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【水耕栽培装置のDIYは簡単?】初心者でもできた塩ビパイプでの作成方法と野菜の育て方


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こんばんは岩田です。

 

3階のバルコニーに水耕栽培装置を自作して設置しましたのでご紹介します。

水耕栽培と装置についてはこちらの記事をご覧ください。

kazuki-iwata44.hatenablog.com

 

 

 

栽培装置を作ろうと思った理由

水耕栽培において大切なことは、根っこに酸素と栄養が行き渡りやすくなることだそうです。なので液肥が循環しているとその両方が満たされやすく野菜が育ちやすくなるということで装置を作ろうと思いました。

ちなみに購入ではなく、DIYにした理由は自分でもできそうと思ったからです。

 

装置のDIY

装置の配置計画

自宅3階のバルコニーでプランター栽培はしていたのですが、今年はバルコニーの手すり部分を使用して塩ビパイプを使った水耕栽培にもチャレンジすることにしました。

NFT式の栽培装置です。

 

 

材料の購入

まず、材料です。近所のコーナンプロで塩ビパイプを買いました。5千円くらい。

メインとなる部分はΦ65mm×2000mmのパイプを2本です。1本目の片側から液肥が入って奥までいったらUターンさせて2本目に液肥が流れて液を溜めるタンクへ戻っていくという構想です。パイプにたくさん穴を開けて大量に野菜を育てることが目的です。

今回はUターンさせるときにあんまり幅を広げることができないので、ターンさせるときはパイプの太さを小さくして対処することにしました。どんなパーツ買ったかは書くのめんどいので割愛します。(ごめんなさい)

 

ちなみに作成に使った道具は電動ドリルとカッター、ハサミ、ゴムハンマーでした。

 

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手順

穴あけ

まず、メインのパイプに穴をあけました。

とりあえず、いろんなサイズを育てることができるように1本目と2本目の穴のサイズは変えてみました。(適当)


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全部で36箇所あけたのでかなり面倒でした。

ホールソーはセットでいろんな穴の刃が揃っているので穴径を変えてあけれて便利でした。

 

水路の確保

続いて、パイプの中に水路を確保するための部品を作りました。

対策をしなければ根がパイプ内に張り巡らされて水の循環が止まってしまうことがあるそうです。


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作り方ですが、底石を引くとき用のシートを丸めて連結させた後に網戸用の蚊の侵入を防ぐシートを巻いてみました。


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これで、根っこの侵入は防いで水だけを流せるはず。(願望)

 

はずれないように結束バンドで止めてからパイプの中へ入れます。


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巻き方が雑だったせいか少し大きすぎる気がします。(不安)


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組み立て

材料を組み立てていきます。

水が漏れないようにシールテープを巻きました。


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ちなみにシールテープを巻くと入れるときかなりきつくなるのでゴムハンマーとかで叩いて入れる必要があります。


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外反母趾やばし。。

 

 

Uターン部分、いい感じです。


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入口側と出口側。

蓋をしている側が入り口で一番最初の穴から水を入れて、出口側についているちょぼから水が出てくるようにしました。

水が出るときはホースを繋げれるように考えてみました。


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水漏れ対策

続いて、念には念を入れてシリコンで繋げた部分の水漏れ対策をしました。

下側に塗るときに髪の毛に当たってしまいました。辛し。


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温度対策

乾いたら、太陽光対策で100均で売っている銀のシートを全体に巻き付けました。

写真は取り忘れました。

これで液肥の上昇を抑えることができるらしいです。本当でしょうか?

 

 

設置後の様子

繋げてから設置したのでまぁまぁ苦戦しましたが、予定通りにいけました。

ただ、浮かせずにパイプを置いた状態にしているので夏場は液肥も熱くならないか少しだけ心配です。


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昔買ったゴミ箱を液溜めのタンクにする予定です。

ちなみにタンクの上にも小さめのバケツを用意してそこでトマトを育てようと思っています。バケツの側面に水をあけているのでバケツにある程度水が溜まったら液肥に落ちていくようになっています。


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本来はこれだけで水耕栽培をしようかなと思っていたのですが、今回新たにチャレンジしてみることにしました。

 

動力について

動力となる水中ポンプですが、カミハタの水中ポンプを使用していました。

これだけの高さを送るにはややパワー不足なので新たに購入すべきか検討しました。

 

 

 

検討した結果水中ポンプはamazonで新たに購入しました。

 

 


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さっそく水中ポンプにホースを繋いで設置してみましたがパワーは申し分ありませんでした。むしろパワーが強すぎて戻る量より吸い上げの力の方が強すぎて吸い上げ量を調整しました。


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パイプに電源を入れると吸い上げた水が戻ってきて循環されることが無事に確認できました。

ホースは近くのホームセンターで購入しました。

 

野菜の設置

室内からのお引越し

室内で水耕栽培していた水菜を装置へと移動しました。

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移動させる際に根っこが切れてしまったものもあるので何個かはだめかもしれません。
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リーフレタスも1個だけ設置しました。
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ちなみに穴をあけた部分にどのように野菜を入れていくかですが、塩ビの穴径が途中で変わる異径ソケットというものが売っていたのでこれを使うことにします。

とりあえず38箇所分買うのはやめて20箇所分くらいを近くのコーナンプロで購入しました。サイズにもよりますが50~300円くらいです。2000円ほどの買い物となりました。


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苗の設置

装置に設置するために野菜の苗もホームセンターで先週購入しました。

塩ビのパイプの上に置いて水に浸してあります。
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パイプの底の部分辺りまで根っこが伸びたら水耕栽培装置へ移動させる予定です。
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設置後の様子

2週間後

 

水菜は水耕栽培装置から移動させた時に根っこを傷つけてしまったのが原因でほとんどだめになってしまいましたが、この子はぐんぐん育っています。
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装置から移動させたリーフレタスも大きくなりましたが、どうやらリーフレタスではなかったようです。
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苗もパセリを残して全て装置への設置が完了しました。


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これからぐんぐん成長していくはずです。

 

3週間後

更に成長しました。

一気に成長しはじめた感じです。

ついに水菜を収穫することにしました。

何回も収穫しながらサラダを楽しむことができそうです。


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6週間後


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適宜収穫しているのにも関わらず次から次へと生えてくるのでサラダ用の野菜を購入する必要がなくなりました。

 

2ヶ月後


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ジャングル化しました。

水分の消耗が激しく1日4〜8リットルは上げないと液肥のタンクが空になるほどです。

ミニトマト水耕栽培で育てることをしたせいだと思いますが、水の減りがとても早いです。


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タンクで育てているトマトもかなり大きくなってきました。

大玉トマトをこんなに育てることができたのは初めてです。

 

トマトのプランター栽培と水耕栽培比較

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プランター栽培で育てていたトマトから出ていた脇芽を水耕栽培装置に移していたのですが、育ちのスピードに明らかに変化が出ました。

やはり、水耕栽培は育ちが良いようです。

 

収穫


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えぐいくらい今年はトマトを収穫できました。

大玉トマトはまともに収穫できた記憶がありませんが、今年は大量です。

恐るべし水耕栽培

 

 

片づけ
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8月お盆休み、少し早いですが根っこがめっちゃ詰まって循環が悪くなってきたせいか育ちが悪くなってきたので片付けることにしました。

まだ野菜は育ってましたが、トマトだけ育てることにして休みを使ってきれいにしました。

 


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パイプをハンマーで取り外しました。


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流路に根っこが詰まっていました。

つまらないように防いでいたつもりでしたが、全くだめだったようです。


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ちなみに水の流れを良くするために入れていた部品にはびっしり根っこが引っ付いていました。

通りで水が循環しなくなるわけです。

 

 

注意点

たくさん野菜を収穫することができましたが、育てる野菜によってはパイプの内の水の流れを根っこが邪魔してしまいます。

明らかにミニトマトのせいと思われますが、水の流れが明らかに悪くなってしまいました。

組み立ての段階でもう少し水の通り道を確保するか根っこがたくさん生えてくるような野菜はパイプを使った水耕栽培向きではないのかもしれません。

 


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片付けた後は野菜だらけだったベランダもきれいになりました。

 

 

いかがだったでしょうか?

水耕栽培装置は、土耕栽培に比べて管理が楽で育ちも良くなる栽培方法です。

そこまで難しくないので興味のある方は是非試して下さい。